子どもだから〇〇してはいけないって本当?

子どもだから○○してはいけない!

って言ったことある親御さんは多いと思います。私もつい使ってしまうことがあります。

 

今日はこの話題について考えていきましょう。

 

 

 

  • 本当に子どもだからしてはいけないこと?

 

冒頭にあった『子どもだから〇〇してはいけません。』というのは本当に子どもだからしてはいけないことなのでしょうか?

 

そもそも日本では年齢制限のあるものは酒、タバコ、競馬などの賭博などは年齢制限を設けられているものとしてパッと思いつきますが・・・他にありますか?

 

※車の運転を思いつかれた方もいるかもしれません。確かに免許を受けに行くのは原付なら16歳、車なら18歳という年齢制限もあるのは確かです。しかし、車を運転してはいけない人は子どもではなく免許を持っていない人なので、年齢制限ではなく免許の有無が理由になります。

 

無免許の友人がいれば、「免許持ってないんだから運転してはいけない」というはずです。

 

 

覚醒剤大麻などは大人になっても使ってはいけないものなので、『子どもだから』を理由にするのはおかしな話なのです。

 

暴力悪口も同様に大人になると暴行罪、傷害罪、名誉毀損 など法律で罪名が用意されるので明らかにしてはいけない行為ですよね。

 

こうして考えてみると『子どもだからしてはいけません。』という表現が当てはまることはとても少ないことが分かります。

 

 

 

  • なぜ子どもだからしてはいけないと伝えてしまうのか

これに関しては伝える側の認識のズレの問題だと思っています。

認識のズレというのは現実に即していない。つまり、思っていることと伝えたい内容に誤差が生じているということです。

 

この認識のズレには2種類あり

  1. 理由を認識できていない。
  2. 子どもを子ども扱いしている。 

それぞれ説明していきます。

 

◎理由を認識できていない

 

『自分の中で明確にやってはいけない理由がない。』つまりなんとなくでやってはいけないと言ってしまっている。ということです。

 

例)4歳の子が包丁を持って料理する。

  6歳の子が一人で旅に出る。

 

年齢が小さい子が刃物を使うのは躊躇ってしまったり、6歳からだと早いんじゃないかって思ったりしてしまいますよね。

 

なぜやってはいけないの?

→言葉にしてみて下さい。後ほど私の回答を書きます。

 

 

◎子どもを子ども扱いしている

 

子どもだから出来ないという決めつけの上で話を進めてしまうこともあります。未熟だから出来ないことも多々ありますが、子どもだから未熟というわけではありません。

 

上記の例で話をすると、『4歳の子が包丁を使って料理する。』この行為はできる可能性はあります。

 

子どもたちは包丁はものを切るもので、どのように使うかまで母親の真似をして、おままごとの中に再現されています。つまり包丁がどういう道具でどのように使うかは知っているのです。

 

出来ないこと「やってはいけないこと」は別物なのでそこの理解もまた必要になってきます。

 

 

 

 

・子どもにどのように伝えるべきなのか

まずはやってはいけない理由をちゃんと子どもに伝えること、納得してもらうことが大切。

納得できなければ後に不満に繋がったり不信感になっていきます。

 

Q .やってはいけない理由を考えてみる

 

『4歳の子が包丁を使って料理する。』

・大人が心配である。

・大人が子どもの力量が分からない。

・今は時間がない。

・早くご飯食べたい。

・怪我したらどうしよう。。

 

ざっと思いつくのはこんな感じです。

※結構大人側の意見を押し付けていることが分かりますよね。

 

大人(親御さん)が不安になるのも良くわかります。そのまま心配だからやめて欲しいと伝えることも1つの理由だと思います。

 

一方で子どもにやらせてあげたいと思えたならステップアップを意識して、まずは簡単なことからチャレンジさせてみる。

 

例)まず包丁で料理がやりたいと言われたら、

「野菜を水で洗うところからがお料理です!」とか言って、料理には触れられるけど大人が安心して見てられる範囲でお手伝いをしてもらいます。

 

次は柔らかい具材を切ってもらったりする。続けていけば何事も上手になっていくものです。

 

 

そうしていくうちに包丁も普通に使えて、家に帰ってきたらご飯が出来上がっていたりすることもあるかも・・・?笑

 

 

・まとめ

『子どもだから〇〇してはいけない』

→子どもだからしてはいけないことは少ない!

 

やってはいけない理由は認識のズレがあることが多い

→やってはいけない理由をしっかり考える

→子ども扱いをしない

やってはいけない≠出来ない

 

どのように伝えるか

→理由を明確にしてから子どもに伝える

→子どもにさせてあげるならステップアップを意識してとても簡単なことから一緒にする。